NCDとは
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非感染性疾患(NCDs: Non-communicable diseases)とは、世界保健機関(WHO: World Health Organization)の定義では、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、大気汚染などにより引き起こされる、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスをはじめとする慢性疾患をまとめて総称したものです。
WHOの統計によると、2015年には、世界で3,950万人がNCDsに起因し死亡し、その数は全死因の約70%にものぼります。国際的にもNCDsの予防や疾病管理を促進する動きは拡大しており、2011年、2014年に続き、2018年には国連総会でNCDsに関する第3回ハイレベル会合が開催され、各国によるコミットメント(誓約)のより一層の拡大を再確認し、持続可能な開発のための2030アジェンダの完遂に貢献することを盛り込んだ政治宣言が各国の首脳・リーダーにより採択されました。
NCDsに関わる世界目標
- 持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)目標3.4 「2030年までに、NCDsによる早期死亡を、予防や治療を通じて3分の1に減少させる」
- 世界保健機関 NCDsの予防と管理に関する国際戦略:2013〜2020年行動計画 「2025年までにNCDsによる若年死亡を25%削減させる」
様々なNCDs関連課題に対処するため、2010年に4つの国際連盟(国際糖尿病連盟(IDF: International Diabetes Federation)、 国際対がん連合(UICC: Union for International Cancer Control)、世界心臓連盟(WHF: World Heart Federation)、国際結核・肺疾患連合(The Union: International Union Against Tuberculosis and Lung Disease))によって市民社会の協働プラットフォームであるNCD Allianceが正式に発足しました。そのネットワークは、現在約170か国・約2000の組織に拡大しています。NCD Allianceは市民社会の連帯・強化を通じて、ステークホルダーが協働した政策提言、働きがけ、説明責任の向上を推進することをミッションとし活動しています。