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【開催報告】グローバル専門家会合「途上国におけるがんケアのイノベーション~City Cancer Challengeの取り組み」(2024年6月20日)

非感染性疾患(NCDs: Non-Communicable Diseases)は、発展途上国における深刻な健康危機の一つです。中でもがんは、世界的にみると早期死亡の原因の第2位であり、がんで亡くなる10人に7人が低中所得国の人々です。しかし、この問題に関する日本での関心は高いとは言えません。スイスの財団であるシティ・キャンサー・チャレンジ(C/Can: City Cancer Challenge)は、地域のニーズに合わせたがんケアの支援に向けて、途上国の15都市でユニークな取組を行っています。今回のイベントでは、途上国のがんケアにおけるC/Canの革新的取り組みを事例を交えて紹介するとともに、ネットワーキングセッションを通じて日本のがんおよびNCDs関係者の皆様と今後の協力の可能性を協議する場を設けました。


【開催概要】

 

【プログラム】(敬称略)

15:00-15:05 開会の辞
  井上 肇(厚生労働省 国際保健福祉交渉官)
15:05-15:10 趣旨説明
  乗竹 亮治(日本医療政策機構 理事・事務局長/CEO)
15:10-15:30 基調講演:途上国におけるがんケアの現状とC/Canモデル
  Isabel Mestres(シティ・キャンサー・チャレンジ CEO)
15:30-16:00 パネルディスカッション「現場からの声と日本への期待」
  パネリスト
阿部 サラ(国立がん研究センターがん対策研究所 予防研究部 実装科学研究室⾧)
坂元 晴香(日本医療政策機構 シニアマネージャー)
Pich Bunthoeun(シティ・キャンサー・チャレンジ 在プノンペン シティ・マネジャー)
Derrick Chan(シティ・キャンサー・チャレンジ 在グレイターペタリン シティ・マネジャー)  

モデレーター
井田 暁子
(JICA緒方貞子平和開発研究所 研究員)

16:00-16:05
挨拶
  渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役)
16:05-16:15 質疑
16:15-17:00 ネットワーキングセッション

 


シティ・キャンサー・チャレンジ(C/Can)について

シティ・キャンサー・チャレンジ(C/Can)は、2017年に国際がん対策連合(UICC)のイニシアチブとして発足し、2019年にスイスの独立財団として登録されて以来、公平で質の高いがん医療へのアクセスを強化する取り組みにおいて、世界中の都市を支援してきました。がんは世界的に早期死亡の原因の第2位であり、2020年には1,000万人以上ががんで死亡しています。中低所得国では、死亡者数の10人に7人ががんによる死亡であり、こうした早期死亡は経済をさらに疲弊させます。ニーズに合わせた解決策を実施することで、各国は効果的かつ持続可能で拡張性のある方法で、毎年数千人の命を救う可能性があります。C/Canは、政策立案者、病院経営者、医療専門家、学術関係者、市民社会代表、患者といった地域の関係者が、都市レベルでがん医療を改善するための実践的かつ持続可能な解決策を評価、計画、実施できるようにする革新的なモデルを開発し、実施しています。C/Canは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカの14都市で活動しています。このグローバル・ネットワークは拡大を続けており、2025年に新たな都市に展開するため、2023年公募を開始しました。

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