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各国連機関、妊産婦死亡率に対するこれまでの取り組みの成果と課題を発表

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2014-05-06

WHO(World Health Organization、世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)、UNFPA(国連児童基金)、UNPD(国連人口部)、World Bank Group(世界銀行グループ)は、1990年から妊産婦死亡が45%減少したと発表しました。妊産婦死亡の4人に1人以上は、糖尿病、肥満、マラリア、HIVといった既往歴に起因しています。糖尿病や肥満をもつ女性のための統合ケアは、死亡を削減し、長期にわたる健康問題を予防するでしょう。

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概要:
  • 妊産婦死亡率に対する取り組みの成果と課題
世界の妊産婦死亡率は、2013年時点で210(出生10万対)であり、1990年に比較し45%減少しています。しかし、多くの低中所得国は、ミレニアム開発目標である2015年までに妊産婦死亡率の75%削減という目標を達成できないと予測されます。

  • 妊産婦死亡の原因に関する新たな情報
WHOが実施した、115か国にわたる6万以上の妊産婦死亡の原因に関する研究によると、妊婦の死亡原因の28%が、過去に罹った病気(糖尿病、マラリア、HIV、肥満)の悪化によって引き起こされています。その他は、分娩時・後の大量出血(27%)、妊娠高血圧(14%)、感染症(11%)、閉塞性分娩またはその他の理由直接的原因(9%)、妊娠中絶による合併症(8%)血餅(3%) です。WHOのリプロダクティブ・ヘルス研究のディレクターであるMarleen Temmerman氏は、「世界で妊産婦死亡の原因としてNCDが増加しており、妊産婦死亡削減のためにはNCDに焦点をあてる必要性がある」と述べました。

  • 1990 年から2013 年における妊産婦死亡率の傾向と背景
また世界的な動向を見ると、2013年には妊産婦死亡率は0.21%で1990年の0.38%よりは減少傾向にあります。2000年から2013年にかけては妊産婦死亡率が3.5%減と、減少傾向が見られ、1990年から2000年における減少率1.4%よりも減少傾向が早いです。しかしながら現状では、ミレニアム開発目標の期限である2015年までに、目標である75%を削減するまでは至らないでしょう。
妊産婦死亡率が最も高い国はインド、ナイジェリア、コンゴ共和国、エチオピア、インドネシア、パキスタン、タンザニア連合共和国、ケニア、中国とウガンダの10ヶ国です。
ソマリア、チャドなどでは最も妊産婦死亡が多く、15人から18人に1人が死亡のリスクを負うと予測されています。


  • 妊産婦の命を救うためにより良いデータが必要
正確なデータを得る事は妊産婦死亡を削減するために必要不可欠です。多くの低所得国では、特に女性が自宅で亡くなった場合、妊産婦死亡としてはカウントされず、死因は不明もしくは記録されないままです。調査によると、全体の死因の3分の1しか記録されていないと言われています。その結果、国の保健プログラムで必要なところに資源を配分することが困難になります。
特にサブサハラは妊娠と出産には危険な地域で、15歳のサブサハラ・アフリカに住む少女たちのうち、40人に1人が出産時に命を落としているという予測もあります。欧州地域においてはこのリスクは3,300人に1人に留まるにも関わらずです。

従って、United Nations Commission on Information and Accountability for Women’s and Children’s Health(女性と小児の健康のための情報と説明責任に関する国連委員会)は、「2015年までに全ての国が、出生、死亡、死因についての登録システムを構築する重要な一歩を踏み出す」ことを求めています。全ての女性が質の高いヘルスケアへアクセスできることにより、妊産婦死亡を削減することが達成可能となるでしょう。

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NCD Alliance ウェブサイトより

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