
World Cancer Research Fund International(世界がん研究基金)は、「Food Policy Highlights From Around The World」(世界における食糧政策のハイライト)に関するパンフレットを発表しました。世界16か国・地域の栄養政策の成功例が述べられています。
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概要:
World Health Organization(WHO: 世界保健機関)のGlobal Strategy on Diet, Physical Activity and Health(食事、運動及び健康に関する世界的な戦略)が採択されてから10年が経過しました。
これまで、質の悪い食生活は予防可能なNCDの原因の1つであると述べられてきました。
健康的な食事を促進するための世界がん研究基金の政策的枠組みであるNOURISHINGによると、多くの国々が肥満とNCDに対処するために食糧政策に取り組んでいます。
発表されたパンフレットでは、いくつかの食糧政策に焦点が当てられています。これらは既に実施され、比較的強固なデザインで根拠に基づいております。
主なハイライト:
- 食品ラベルの明確化の要求
• 「健康や体に良い」と言う表示は一定の規定に該当するものだけに
限定
• 特定の疾患リスクを抑えると言う表示に関しての認証を得ることを
容認づける
- 食品マーケティング
• 韓国の食品広告管理 (2008年)
• 子供を対象にしたTVの食品広告放映時間を規制
• 子供を対象にしたTVの食品広告放映時間を規制
- 税と補助金
• 糖分の高い飲料に関して10%の価格引き上げを要求
• 生産の時点でアプリケーションを簡素化し、その実践を計る
- 公的機関への要請
• 特定の組織を用いて公の機関で提供される1億2,600万の食品に規定 を設ける
• 栄養基準は調達においても食品においても適用される
- 食品供給
• 一般に広まっている食品やレストランの料理に関して塩分の規定を 定め、違反に関して明確な罰則を設ける
• 補足的な啓発活動に努める
- サプライチェーンへの呼びかけ
• 健康に良い野菜由来オイルを露店やショップで低価格で提供する
- 啓発活動開始
• マーケティングキャンペーンの実施
• 明確なコミュニケーションと解決策を根拠に基づく施策からとりい れる
各国の例から学ぶことは、資源の限られた国々にとって費用効果が高いアプローチです。さらなる成功を収めるには、より効果的でインパクトのある洗練されたデザインの政策とその評価が必要です。また、健康的な食事を促進するために、より包括的なアプローチと広範囲の政策的措置が重要となります。
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NCD Alliance ウェブサイトより