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ADIとCompass Group、栄養と認知症に関するレポートを発表

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2014-02-12


Alzheimer's Disease International(国際アルツハイマー病協会)とCompass Groupによる共同レポートが発表されました。このレポートは、認知症予防に関連する特定の栄養と認知症への栄養ケアを紹介し、また栄養と他のNCDの関連を強調しています。

詳細な情報はこちらをご覧ください。レポートには以下のような内容が記述されています。

レポートでは、的確な栄養摂取が認知症に苦しむ人々を救う可能性についての調査結果を報告しています。
そして、晩年に認知症発症のリスクを増加もしくは減少しうる、生涯にわたる食事要因を報告し、認知症の人々の栄養を改善するために、食事環境の改善や介護者のサポートとトレーニングなど、食事と外的要因を通してどのような活動ができるか詳細を述べています。 
 
認知症の疾病負荷
世界人口は高齢化が進み、認知症を含む慢性疾患とともに生活する人々の数が増加しています。2013年には、世界で4,400万人の人々が認知症で、2050年には1億3,500万人に上ると予測されています。
現在、世界の認知症の人々のうち、62%は低中所得国で生活しています。2010年、世界で認知症の対応にかかる費用は6,040億USドルで、世界の国内総生産の約1%に相当します。

生涯にわたる栄養と認知症

中年期の肥満は、晩年に認知症を発症するリスクファクターとなりうるかもしれません。もしそうであれば、修正可能なリスクファクターです。しかし、既存のエビデンスによる注意深い検討と、さらなる研究が必要です。

栄養要因と認知症予防
認知症の発症のリスクを増加もしくは減少しうる食事要因が多くあります。しかし、ビタミンB6、B12、C、E、葉酸、オメガ3多価不飽和脂肪酸の予防的役割をサポートする明らかなエビデンスはありません。
地中海料理(穀物、果物、魚、野菜の割合が多い食事摂取)の順守が認知症リスクを低減するかもしれないという横断研究のエビデンスはありますが、ランダム化比較試験はまたはコホート研究では解明されていません。

認知症における低栄養
認知症における低栄養のメカニズムは複雑かつ多要因で、部分的にしか解明されていません。低栄養は、認知的・機能的症状と、全体の臨床予後に影響をもたらします。

認知症の人々の栄養改善
レポートの重要な結果は、低栄養は認知症の人々の共通の問題ですが、予防しうる、そして予防すべきであるということです。経口栄養補助食品の使用の新しいレビューによると、認知症の人々の比較的長期間にわたる体重の安定や増加は可能であるということが示されています。また、介護施設では、職員のトレーニングと食事の環境への注目は、居住者のカロリー摂取の増加をもたらす可能性があります。

提言
この分野においてより多くの研究が実施される必要があります。また、認知症のリスクにある、もしくは既に認知症の人々に対して、栄養補助についての意思決定をサポートする科学的根拠に基づいたアドバイスが重要です。認知症の人々への栄養ケアの基準が、保健及び社会ケアセクターで導入され、モニタリングされるべきです。

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