FACTS

WHO/世界緩和ケア連合(WPCA)、終末期緩和ケアの世界地図を発表

一覧に戻る
2014-01-28



WHOと世界保健機関と世界緩和ケア連合 (Worldwide Palliative Care Alliance:WPCA)は、「Global Atlas of Palliative Care at the End of Life(終末期緩和ケアの世界地図)」を発刊しました。この世界地図は、世界的な緩和ケアのニーズと入手可能性を明らかにした初めての文書です。

現在、年間2000万人以上の患者が終末期緩和ケアを必要としていると推定されています。しかし、早期に緩和ケアを実施することができるとすると、この数は少なくとも4000万人に上ります。(うち6%は子どもが対象です)ホスピスと緩和ケアは、常に家族のためのケア等も含むので、実際のニーズは毎年1億人をはるかに上回ります。

2011年には約300万人の患者が緩和ケアを受けていますが、これは実際の10%以下のニーズしか満たされていません。そして緩和ケアの多くは高所得国で提供されていますが、緩和ケアの世界のニーズの約80%は低中所得国にあります。

緩和ケアは、専門家のチームとコミュニティのボランティアによって提供される、深刻かつ進行性の疾患をもつ患者と家族のための全人的ケアです。緩和ケアを必要とする約3分の1の人々はがんに罹患していますが、殆どの人々はがんではない進行性の疾患、例えば、心臓、肺、肝臓、腎臓、脳、HIVや薬剤抵抗性結核を含む慢性的で生命を脅かす疾患に罹患しています。

世界で16,000チームのみが、専門的緩和ケアを提供しており(この大部分は先進国)、世界で20か国(8%)のみがヘルスケアシステムに緩和ケアを統合しています。

緩和ケアへの阻害要因は以下と言われています。

  • 緩和ケアを承認する政策の欠如
  • 必須医薬品、特に鎮痛剤へのアクセスの欠如
  • 緩和ケアの恩恵についてヘルスケア専門家と人々への教育不足
  • サービス実施のための資源の不足

WHOのNCD・精神保健副局長であるOleg Chestnov氏は、「終末期緩和ケアの世界地図は、緩和ケアを、世界・地域・国家保健アジェンダに統合するよう推奨するための素晴らしいツールです。」と述べました。

世界地図は、緩和ケアを現代のヘルスケアシステムへの必須要素として盛り込むことを国々に呼びかけています。政府は緩和ケア提供への阻害要因に対処すべきであり、そうすれば、進行性の疾患をもち、不必要な疼痛と苦痛に耐えている何百万人もの成人と小児が必要なケアを受けることが可能です。

「グローバルコミュニティに必要なことは、感染症及びNCDによる早期死亡を防ぐために共に活動することです。緩和ケアは終末期に必須ですが、予防も重要な役割を果たします。」と世界緩和ケア連合の共同議長であるDavid Praill氏は述べました。

■Global Atlas of Palliative Care at the End of Life(終末期緩和ケアの世界地図)のダウンロードはこちらから




NCD Alliance ウェブサイトより

ページトップへ